・第４８回定期演奏会（2015年12月12日岡山市民会館）

気がつけば、自分がギタアンに入って、なんともうすぐ30年・・・・・おそろし〜〜〜。
時間が経つのは早いですね〜。
それはともかく、今年も行ってきたので感想をアップします。

☆１ｓｔ　Ｓｔａｇｅ☆
今年も30人以上の大合奏です。まず見た目で圧倒されますね。
初めは、「HELLO」というアップテンポの曲を持ってきたのは、良かったんですが、力強さがあまり感じられませんでした。曲想も歌に入ったところからメゾピアノくらいになっていて、ちょっと残念でした。
1曲目は今回アンコールでやったHappinessのように、ずっとフォルテで引き続ける感じで気持ちよく弾いてほしかったですね。

洋画メドレーは、ジュラシックパークのテーマやスターウォーズのテーマなど超メジャーな曲ばかりで聞きやすかったですが、やはり音量は物足りません。
特にダースベーダーのテーマとか、原曲の力強さが全く感じられず、残念でした。
あの有名な旋律のところとかは、弦がビビるくらいの弾き方をしても良かったと思います。

千本桜では、それまでよりは音が出ていたように思いますが、アルトが弱いな〜と思って聴きました。後述しますが、アルトが2パート併せて7人は少なすぎると思います。
最後の曲は結構良かったです。

ということで全体的に演奏は非常にすばらしいのですが、音量について物足りなさを感じたステージでした。

あと、指揮者が指揮棒を上下するだけの悪い伝統を受け継いじゃってるのはよろしくないです。
四拍子の曲はちゃんと四拍子で振ってください。今の指揮だと単なるメトロノームになっちゃってます。


☆２ｎｄ　Ｓｔａｇｅ☆
今回はクラシックギター界の古典的名曲を揃えてきましたね〜。
まずはカバティーナ。とってもいい曲です。演奏者も曲に合った非常に良い音色を奏でていました。
良かったと思います。

次にアルハンブラの思い出。トレモロの際に時々隣の弦に当たってしまう癖があるようで、雑音が時々出ていたのは残念ですが、懐かしく聴かせていただきました。最後めちゃめちゃ溜めてましたね（笑）

次にビートルズ2曲。どちらも少し変わった編曲となっており、面白かったです。演奏も良かったと思います。

最後は、自分は知らない曲だったのですが、いい曲ですね。気持ちよく聴くことができました。4人とも音色が素晴らしかったです。


☆３ｒｄ　Ｓｔａｇｅ☆
クレールでルパンということ自体に違和感は感じましたが、演奏はとても良かったです。
色々な演奏会でよく演奏される、「ルパン三世のテーマ'78」や「〃'80」以外にも、あまり演奏会で聴くことの無いような「スーパーヒーロー」などの曲も取り上げてくれていてうれしかったです。
（話がそれますが、２〜３年前に大野雄二のジャズバンドコンサートに行ったことがあるのですが、70歳を過ぎても、バリバリとピアノを弾いていてすごかったです。もちろんルパンも弾いてました）

次は、久石譲。これは聴いていて安定の気持ちよさですね。ギターの音色を活かした感じで、非常に良かったと思います。
4年生お疲れ様でした。


☆４ｔｈ　Ｓｔａｇｅ☆
ついに来ましたカルメン！今回一番楽しみにしていた曲です。過去にも何度か演奏されていますが、本当にギター合奏に合った曲なんですよね。
今回は、組曲の中から4曲。まずはもっとも有名な「闘牛士」です。予想よりも速いテンポでしたが、しっかり弾きこなせてました。
「アラゴネーズ」「ハバネラ」もなかなか良かったと思います。
たた、どの曲でも原曲でフェルマータがある箇所を、ことごとく無視していたのは、ちょっと気になりました。

そして最後はいよいよ「ジプシーの歌」今回最大の難曲にしてもっとも盛り上がる曲です。
出だしが予想よりもだいぶ早いテンポで始まりました。どんどん速くなる曲なのに大丈夫なのか？とちょっと心配に・・・・
曲は徐々に速く、そして力強くなっていき、ついにラストのパート。すげー速いです。いや、もんげー速いです。。。
アルトの旋律の速い16分音符のところは、速すぎるのとプライムの音にかき消されて、ちゃんと弾けているのかどうかもよくわかりません。ちょっとやりすぎだと思いました。
この曲は、弱→強の変化と遅→速の変化を強調させるためにも、最初はもっと弱くもっとゆっくり入るべきだったと思います。
そして最後は弾きこなせていることがわかるくらいのスピードに抑えてよかったかなと思います。

また、この曲ではところどころで演奏が完全に止まったような感じとなり、改めて再スタートするような 編曲になっているのも気になりました。なんでああしたのかな？かなりの違和感を感じました。
ラストの数小節もだいぶ変えてましたが、原曲の早いスラーのところが難しくて変えたのでしょうか？

すみません。大好きな曲だけにこの曲だけでたくさん書いてしまいました。。。
自分が知る限り、ジプシーの踊りは第23回定演以来だと思いますが、そちらの演奏もまた聴きたくなりました。（もう聴く手段はないですけど）
→こちらで聴けます！

次はアリア。「ラルゴ」という名前でも有名です。私自身が定演のアンコール曲として弾いた懐かしい曲です。
いい曲ですね〜。しっとりと聴かせていただきました。

星空のコンチェルトは、自分には馴染みが無かったのですが、非常にギターに合ういい曲でしたね。
ここにきて音量的にもいい感じになってました。

一部細かいことを書きはしましたが、第4ステージ全体としては、なかなか良かったのではないでしょうか。

アンコールも元気良く終わりました。
いつも書くことですが、こういう曲を第1ステージ冒頭に聴きたいです。


＜全体として＞

全体的に演奏レベルは非常に高かったと思います。恐ろしく速い旋律を手元も見ずに弾きこなせていてすごかったです。
選曲も、なじみのある曲だったり、しっかりギターを聴かせる曲だったりして、非常に良かったと思います。
一方、第1ステージでは音量が弱かったですし、ステージ構成なども改善の余地はあると思います。

一番気になったのは、全体合奏時のパート構成です。今回は、
アルト1・2が、3〜4人ずつ
プライム1・2・3が、6〜8人ずつ
バスが、8人
のような感じですが、アルトの割り当てが少なすぎて、出るべきところでしっかり音が出ていないことが多かったです。
バスの割り当ては多めですが、もっと低音があってもいいです。10人くらいいても良いのではないでしょうか。
アルト1・2が、各6人
プライム1・2が、各7人
バスが、10人
のようにして、プライムを1パート減らして、その分アルトとバスに人数を増やせば、バランスが良くなるような気がします。

演奏レベルはもはや言うことがありませんので、構成・編曲などしっかり熟考して、より観客を満足させるステージを意識して頂けると、さらに良いステージになると思います。

あと、演奏会後に他のOBとの間に出た話なんですが、クレールでも指揮者とコンマスに花束あげたらいいのに、という意見がありました。
遥か昔の私たちの時代では、クレールで指揮者とコンマスが花束もらってガッチリ握手、というのが定番だったんですが、いつの間にかなくなってるんですよね。
4年間お疲れ様、の意味を込めて花束あってもいいと思いますよ。

今回、第4ステージでコンマスの子が最後泣いていたようですが、私たちのころは、アンコールの時には半分くらいの人は泣いてて、鼻水すする音がずるずるうるくてひどいものでした（笑）。なつかしい思い出です。

何はともあれ、みなさんお疲れ様でした。来年も行きます〜。

P.S.アンケートでも書きましたが、次回「展覧会の絵」やってくれたらうれしいなあ。

ここまで長々と読んでいただいた方、誠にありがとうございました。m(_ _)m

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