・第３４回定期演奏会（2001年12月1日岡山市民会館）
＜１ｓｔ Ｓｔａｇｅ＞
毎年思うのですが、このステージはみんな今ひとつ元気がないように思います。
曲のアレンジもｐ〜ｆまでメリハリをつけようとしているのはわかるのですが、ｐのときはとてもさびしい感じがします。
少なくともポップス系はｍｆ〜ｆｆくらいの幅で演奏した方がよいと思います。
演奏はうまいのですが、聴いてて今いち気持ちよくなれませんでした。
あと、そんなに大人数ではないのにもかかわらず、６パート構成にしているのも疑問です。
バスの人数は明らかに少ないし、アルト２はなんと３人しかいない。
その辺も、演奏がどうも薄く感じてしまう原因かもしれません。
さらに、演奏者がほとんど動かないんですよね。
楽しい曲であれば楽しそうに、激しい曲であれば激しく、体全体で弾いて欲しかったです。
演奏者がノリノリで弾いていないのに、観客をノリノリにさせることはできないです。
＜２ｎｄ Ｓｔａｇｅ＞
今年も、男のみ＆重奏のみでした。
演奏はどちらの組もすばらしかったと思います。
曲のバリエーションもいろいろあって楽しめました。
ただ、非常〜〜に気になったのは、どちらも譜面を立てていることです・・・
独奏・重奏では基本的に譜面を見てほしくないです。正直格好悪いと思います。
「譜面を見ないと弾けない程度しか練習していないの！？」と思えちゃいます。
また、入場時にスケッチブックを持って出てくる姿も興ざめさせるものがあります。
来年の独奏・重奏者はぜひ譜面を出すのをやめてくださいね。
演奏会は、観客に「見てもらう」「聴いてもらう」場であることを忘れないで欲しいです。
あと、３年連続で書きますが、女性が２ｎｄステージに出てこないのが寂しいです。
是非来年こそは、女性の方演奏して欲しいと思います。
＜３ｒｄ Ｓｔａｇｅ＞
これはよかったですね〜〜。さすがクレールといった感じでしょうか。
気持ちよく聴けました。すばらしい。
特に女性３人のバスが非常によかった！存在感バッチシでした。
いうことなし！
＜４ｔｈ Ｓｔａｇｅ＞
選曲が正直よく分かりません(^^;)
なぜショパンの華麗なる円舞曲とモーツァルトのレクイエムがセットなの？？？
まあ、それは置いといて、演奏は上手でした。
確かに上手でした。
でも何か胸に響いてくるものがないような・・・・
なんていうのでしょうか、演奏者の「情熱」みたいなものが感じられない気がしました。
まあ最後がレクイエムという暗い曲のせいでもあるとは思いますが。
＜全体として＞
観客としてギター演奏に期待するものは、その曲の世界に自分を引き込んでもらうことです。
映画と同じですよね。見終わったときに「ああ、いい映画だった」と思えるときは、その世界観にどっぷりと引き込まれたときです。
ギター合奏に求められるものも基本的には同じです。
その意味では、今回の演奏会（特に１・４stage）で私は、観客と演奏者の距離を感じてしまいましたので、不満が残ります。
演奏に対して観客が満足したかどうかの目安があります。
観客が拍手を始めるタイミングです。
すばらしい演奏であれば、観客は指揮者のおじきなど待たずに、演奏終了と同時に拍手を送ります。
今回はどうだったでしょうか。
その点では、２ｎｄステージの「過ぎ去りし永遠の日々」および、３ｒｄステージは観客は満足したと思っていいでしょう。
現役ギタアンのひとへ
以上、相当辛口のコメントになっていますが、今回の演奏会がだめだったと言っているわけでは決してありません。
すばらしい演奏だったと思います。
ただ、今後はそのもう一歩上の世界を目指してほしいと思いますし、それが可能だと思うからこそこのようなコメントを書いています。
技術的には申し分ないレベルにあると思います。（私の現役時代よりは明らかにうまい）
あとは、「定期演奏会」というとてつもない芸術作品を全員で作り上げて、観客の人たちに気持ちよく聴いてもらうという、目的意識だけではないでしょうか？
ホントえらそうに書いて申し訳ありませんが、来年の演奏会を楽しみにしています。